ペンの使いやすさを左右する要素として、ペンの重心位置があります。
ボールペンにおいてそれほど重要視されない重心位置ですが、シャープペンシルにおいては低重心であることがセールスポイントとなっているものも多くあります。
ボールペンはシャープペンシルと異なり、そこまで筆圧を必要としないことも、重心位置が重要視されない要因でしょう。
しかし、ボールペンにおいてもペンの重心位置が低いことによるメリットは存在しています。
低重心であるメリット
・ペン持っているときに安定感がある
※重心が低いとペンがフラフラせず安定します。
・長時間使用しても疲れにくい。
※持つときに余計な力がかかりにくく、長時間使用しても疲れにくい。
当然良い部分だけではなく、デメリットも存在します。
低重心であることのデメリット
・使用する用途次第では使いにくく、書きにくい。
※具体的にはデスクなどの平面ではない場所、手帳などで使用する場合は姿勢が安定しにくいので使いにくさを感じてしまいます。
前置きが長くなってしまいましたが、今回は私が所持しているボールペンの重心位置をすべて測定し、ランキング形式で合計10本発表していく記事となっています!
では早速ランキングを見ていきましょう。
ちなみに私の所持しているボールペンの平均重心位置はペン先から約51%です。
Table of Contents
第10位:【ゼブラ】ラバー80
重心位置:ペン先から46.5%の位置
ペンのほぼ全体がラバー素材で覆われているキャップ式ボールペンです!
キャップ式ボールペンは重心位置を測定する際に、ペン先と反対方向にキャップを付けた状態で測定を行っています。
ペン本体が非常に細く作られていることに加えて、ラバー素材で覆われているので手でしっかりと握りこむことができます。
しかし、ラバー素材の滑り止め効果自体はそれほど高くはありません。
高くないといっても普通に使う分にはちょうど良い塩梅です。
第9位:【uni】パワータンク スタンダード
重心位置:ペン先から46.1%の位置
書き初めにインクがかすれにくいインク加圧式ボールペン!
グリップが大きく、重くなっているので重心は低くなっています。
グリップは硬めでしっかりと握りこむことができます。
インク加圧式のボールペンなので氷点下のような過酷な環境でも使用できます。
そこまでの環境でなくともカレンダーなど壁にかけてあるようなものにも安定して筆記することができます。
本来ペン先を下に向けずに筆記するという行為はボールペンを使う上でインクの詰まりを発生させる原因になるため絶対にしてはならないことです。
しかし、このパワータンクはインクが常に加圧されているため筆記するときのペン先の向きは関係ありません。
雑に使っても故障しにくいのは嬉しい点です。
第8位:【DELFONICS】レジェンド ボールペン リトラクタブル
重心位置:ペン先から45.8%の位置
超小型の繰り出し式手帳用ボールペン!
ペン全体が金属でできており、そのことが重心位置に影響を与えています。
珍しい繰り出し式のボールペンです。
繰り出し式なのでノック音が全くせず、静かに使うことができます。
手帳用として使うことが想定されているので、携帯性を限界まで高めてあります。
手帳用なので普段使いとして使用するには厳しい点も多くあります。
非常に細いため持ちにくく、ボディはツルツルの金属なので手袋などをして野外で使う場合は滑ってうまく芯を繰り出せない可能性があります。
第7位:【uni】多機能ペンピュアモルトプレミアム4&1
重心位置:ペン先から45.3%の位置
ペンのグリップにウイスキー樽に使われていた材料が使われているという一風変わった多機能ボールペンです。
ペンの重心位置を調整する方法において最もポピュラーな方法は、口金を重たくすることです。
口金とはボールペンのグリップの先、三角になっている部分のことです。
重量を上げることによって、高級感が増すことに加え最初にご紹介した低重心のメリットをより体感できるようになります。
多機能ボールペンなので、黒、赤、青、緑、シャープペンシルの5種類の芯が内蔵されています。
第6位:【セーラー】就活ペン
重心位置:ペン先から44.7%の位置
使える色がすべて黒色の多機能(?)ボールペン。
就活するときも、した後も使えます!
油性インクの1.0mm、0.7mm、0.5mmの3種類の黒色ペン先が内蔵されています。
1.0mmの太いペン先はハガキの宛名書き等に、0.7mmの一般的なペン先は履歴書などの書類を記載するために、0.5mmの細いペン先は記載欄の小さい手帳や書類に書き込むために使えます。
書類仕事がこのペン1本で済ませられるのは、効率化の面からみても優秀です。
多機能ペンとしてはペン太さが控えめなのも特徴です。
筆箱のスペースをそこまで取りません。
グリップ力を高めるためのものは特に何もついていないので、場合によっては滑りやすくなってしまうかもしれません。
第5位:【パイロット】フリクションポイントノック
重心位置:ペン先から44.3%の位置
言わずと知れた”消せる”ボールペンフリクションの細字版。
0.4mmの細めなペン先が魅力です。
通常のフリクションボールに比べて、口金が金属パーツになっているため重心が低い位置に偏っています。
ラバーグリップも少し滑りやすくなってしまいました。
フリクションポイントノックの特徴は、なんといってもペン先の内側にえぐれたような形状です。シナジーチップと銘打たれています。
このような形状になっていることによって書いているときに紙面が見やすくなります。
紙面が見やすくなると、自分の思ったところにペン先を置きやすくなるので実際に使ってみると様々な良い効果を実感できると思います。
値段もそれほど通常のフリクションボールから上がっているわけではないので、是非お試しあれ!
第4位:【パイロット】Juice up(ジュースアップ)
重心位置:ペン先から42.7%の位置
細字で書きたい方のためのボールペン!
ペンの口金に金属パーツを使うことによって高級感を持たせつつ、ペンの重心位置を低くしています。
どこかで見たような説明…そう、第5位のフリクションポイントノックと同じですね。
ラバーグリップの滑り止め効果もポイントノックと同等です。
ジュースアップの特徴は、油性ボールペンでありながら0.3mmという極細のペン先を持っていることです。
ほとんどの油性ボールペンはこの細さに追随できませんが、後に紹介するものにはこれ以上の細さを持つものもあります。
ペン先が細くなるとカリカリと紙を引っかくような書き心地になるので好き嫌いが分かれやすいでしょう。
第3位:【オート】ノックローラーオー
重心位置:ペン先から42.4%の位置
超重量級のゲルインクボールペン!
非常に重い。とにかく重いです。
これだけの重量があれば低重心の恩恵を大きく受けることができます。
ボールペンでは珍しく低重心であることをセールスポイントにしているボールペンです。
しっかりとした外見に反してインクはゲルインクです。
ゲルインクの特徴はなんと言っても筆圧が少なくともよいことです。
しかし、このノックローラーオーは重量が大きい、低重心、ゲルインクという3つの要素が揃っているので、書くための筆圧がほとんど必要ありません。
サラサラとなぞるように書くのがおススメです。
重いペンを筆圧でコントロールしようとすると手がすぐに疲れてしまいます。
ノック感が独特なのも特徴です。
重さゆえに携帯性は低めです。
服の胸ポケットに付けているとポケットの形が崩れてしまいます。
第2位:【サクラ】ボールサインプレミアム4*1
重心位置:ペン先から39.6%の位置
かなりの重量感がある5種類のペン先が内蔵されている多機能ボールペン。
ペン先の種類は黒・赤・青・緑・シャープペンです。
ボディに真鍮が使われているためか、かなりの重量感があります。
重量があるため低重心の恩恵を最大限に感じることができます。
ボールサインプレミアムのインクは水性インクです。
一般的な油性インクより軽い書き味で、色も濃く書けると言われています。
…そんなに変わらないかも?
乾くまでにある程度の時間がかかることが弱点です。
乾かないうちに触ってしまうと紙を汚してしまう原因になってしまいます。
用途によって使い分けたいものです。
ペン先は0.4mmとボールペンにしては細くカリカリとした書き味です。
付け替えるリフィルがあまり店舗で販売されていないことが残念です。
第1位:【uni】ジェットストリームエッジ
重心位置:ペン先から37.2%の位置
史上初のペン先0.28mm!最細油性ボールペンです!
油性インクは水性インクと異なり、粘度が高いためペン先を細くし過ぎるとインクが詰まってしまいまうのです。
開発には相当の苦労があったと思います。
洗練されたメタリックデザインで、グリップ部分は太く握りやすくなっています。
その分グリップ部分は重くなっており、ペンが低重心に偏る要因になっています。
グリップには特にラバーなどはついておらず、サラサラしています。
肝心の極細ペン先ですが、これほど細くする必要があったのでしょうか?
やはりペン先が細すぎるのか、通常の油性インクボールペンと比べるとインクのかすれが気になります。
書き味は紙を引っかくようなカリカリ感です。
カーボン紙などの筆圧が必要な紙類には無類の強さを発揮します。
以上、低重心ボールペンランキングでした。
低重心のペンを使うと、ペンが安定し余計な力を使わずに済むので、長時間の筆記でも疲れにくくなったりする効果があると考えられます。
使う場所のおススメはデスクなどの平面で安定した場所です。
ここまでお読みいただき本当にありがとうございました!