突然開催! 一番重いシャープ選手権!
手持ちのシャープペン約70本の中で重さ順に10位までご紹介します!
軽いペン選手権も( `・∀・´)ノヨロシク
動画でもまとめています!
まずは重たいシャープペンの利点・欠点から見ていきましょう!
シャープペンが重い利点
・安定感がある
※じっくりと筆記することができます。
・所有感がある
※金額も高価なものが多く、愛着がわきやすい。
・高級感がある
※金属(真鍮、亜鉛合金、炭素鋼etc…)製のパーツを使われているため見た目がよい。
シャープペンが重い欠点
・落下で壊れやすい
※元々シャープペンは落下によるガイドパイプの破損が故障の大半です。重いシャープペンを落とした場合、より故障のリスクが高くなってしまいます。
・値段が高い
※軽いプラスチックよりも材料費がかさむのか、一般的なシャープペンより値段は上がり気味です。
まとめると値段が高いうえに、故障もしやすいということになります。当然、全ての重いシャープペンに当てはまるわけではありません。
ではランキングへ!
一般的なシャープペンの重量は13gです。
Table of Contents
第10位:シフト
【uni】シフトが第10位!
重量:19.7g
切り替えるという意味もある【シフト】の通り、収納モードと筆記モードを切り替えることができます。
この機能によって、重量級シャープペンの壊れやすさをカバーすることに成功しています。
実にシンプルな見た目。必要最低限な感じがしびれますね。
軸はメタルローレットグリップを採用。
かなりのグリップ力を誇っています。
メタルグリップはメーカーや商品の種類によってかなりグリップ感は違います。
シフトのグリップはかなり上位に食い込むグリップ力だと感じます。
このメタルグリップはペンの重心を大きく下げていて、超低重心のシャープペンになっています。以前に行った低重心シャープペンランキングでは第一位に輝いています!
第9位:鉛筆シャープTypeMX
【コクヨ】鉛筆シャープTypeMXが第9位!
重量:19.8g
太い芯でなめらかに書ける鉛筆シャープシリーズのヘビー級選手です。
マッドブラックで仕上げられたスタイリッシュで落ち着いたデザイン。
以前の鉛筆シャープシリーズからの特徴である鉛筆を意識した六角形グリップなどはそのままに、各部品を金属製にすることで低重心と安定感を獲得。
特に握り込む部分のメタルグリップが非常に重くなっています。
メタルグリップになったことでラバーグリップほどの滑り止め効果はなくなりました。
定番の大型消しゴムも色を黒に変えて搭載されています。
第8位:オートシャープノノック
【オート】オートシャープノノックが第8位!
重量:20.1g
ノック一回で芯一本分を書き続けられる。そんな衝撃的な触れ込みで登場しました。
自動芯送り出し機能は今でこそダイソーのシャープペンにも搭載されるまでになりましたが、この当時は本当に画期的で、しかもこの値段!?と驚いたものです。
デザインを見ると、一見してどこを持ったらいいのかわからないような見た目をしています。
見た目通りなかなか持ちづらいので賛否両論となっています。
第8位ということでかなり重めなシャープペンであるノノックですが、問題は重心位置。
重いシャープペンはその大体が低重心なのですがこちらは高重心です。
高重心はペンがフラフラして持ちにくくなってしまいます。
おまけに重いのですから、かなり手が疲れます。
玄人向けすぎるシャープペンです。
でもその開き直りっぷりがなんだか憎めない…。
第7位:オルノスイフト
【トンボ】オルノスイフトが第7位!
重量:20.6g
ボディノックシャープペンオルノのハイグレード版であり、廃番です。
絶滅危惧種なのでもし店頭で見かけたら生暖かい目で見守ってあげてください。
本体をポキッと折ることで芯が出ます。これがボディノックです。
かなり使うにくいように感じるかもしれませんが、感覚としてはサイドノック式シャープペンと同じような感覚で使うことができます。
折るにはそこまで力が必要ありません。
グリップが非常に大型。
そのためかなりの重量になっています。
グリップとしての性能は良く、持ちやすくできています。
ノックのためにペンを持ちかえる必要もないので長時間の筆記にも対応しています。
意外に優秀なんですよ!使っている方もほとんど見ませんが…。
第6位:グラフギア1000
【ぺんてる】グラフギア1000が第10位!
重量:20.6g
これは重そうだな、と一目でわかります。実際重いですよ。
ダブルノック式の採用によってガイドパイプを収納できます。
ダブルノック式とは、ボールペンのようにペン先をノックボタンで収納できるようになっているシャープペンのことです。
珍しい機能ですが、破損を防止するという観点からは定評があります。
ボールペンとシャープペンのハイブリッド型と言えなくもないかもしれません。
【ぺんてる】グラフギア1000はペン先を出した後にクリップをひらくことでペン先を収納することができます。
これもボールペンでよく見る機構ですね。
ダブルノック式であるためかノックボタンの沈みが少なく、手ごたえのあるノック感です。
軸はもはや今回の記事では定番のメタルローレットグリップですが、一部分に楕円形上のラバーチップが埋め込まれています。
このラバーチップが独特の感触を生み出していて、クセになる触り心地です。
塗装も、つや消し気味のシルバーが渋い。
注意する点としてはこのシャープペンがこの見た目に反して低重心ではないところです。
重心位置はかなり高い位置にあります。
恐らく金属製大型クリップが重くなってしまっているからだと思われます。
第5位:ドクターグリップGスペック
【パイロット】ドクターグリップGスペックが第5位!
重量:21.2g
東海大学の教授が開発に協力した「疲れにくい」ペン。まさに一世を風靡したペンです。
ドクターグリップは2021年で誕生から30年という大ベテランの超ロングセラー。
【パイロット】というメーカーを代表する傑作です。
その人気の秘密は安定感です。
重心バランスなどは緻密な計算によって本当に使いやすく作られています。
もっていても本当に楽です。
シャープペンを振るだけでノックができるフレフレ機能も大変便利。
ペンの内部に金属のパイプが動くことでこのフレフレを実現しています。
なぜ安定感を感じるのでしょうか?
まず太さについて、人間工学に基づいた太さになっているそうです。
確かに太すぎず、細すぎずの絶妙なバランスだと感じます。
グリップの弾力もポイントでしょうか。グリップは高硬度ラバーと低硬度ラバーの二重構造になっています。
触る部分に高硬度ラバー、その下に低硬度ラバーという感じです。
次に重心位置について。
ラバーグリップとフレフレ機能のためのパイプが重たいので重心が低い位置にあります。
これも安定感を生み出しています。
変わったところでは、芯の片減りを防ぐためにシャープペンを回すとき、回しやすい重心にあえて作られています。
長年愛されてきたシャープペンです。是非体験していただきたいと思います。
一昔前は皆がこのシャープペンを使っていて、持っていることが一種のステータスのようになっていました。
第4位:ドクターグリップエース
【パイロット】ドクターグリップエースが第4位!
重量:21.6g
ついに出たか!?ドクターグリップの進化系…
ではなく完全に別物です!
重ねて申し上げますが、ドクターグリップのパワーアップ版として買うとほぼ間違いなく肩透かしを食らうことになると思います。
発売されるや否や「購入しました!」という声がいろいろところから聞こえていましたが、しばらくたつと「買ったはいいけど使ってないな」という人が続出しました。
筆箱の肥やしになってしまわないようにしっかりと調べたうえで購入しましょう。
値段も結構しますので…。
では、ドクターグリップエースとはなにか?
一言で言えば「モーグルエアー」に「ドクターグリップ」のグリップが融合しました。
「モーグルエアー」についてざっくり説明します。
モーグルエアーはデルガードに代表される芯が折れない機能が搭載されている…系のシャープペンです。
筆圧がかかるとペン先と芯が引っ込むことで芯に過剰な力がかからないようになっています。
モーグルエアーもパイロットのシャープペンらしく、振ると芯がでるフレフレ機能がついています。
このペンの欠点はなにより目玉である筆圧に応じて引っ込むペン先にありました。
書いている最中にペン先が引っ込むのでペン先がブレてしまい、筆記に安定感がなくなってしまうのです。
この安定感のなさが賛否両論のシャープペンでした。
以上がモーグルエアーについてです。
つまり「ドクターグリップエース」は
安定感が持ち味であった「ドクターグリップ」に安定感のない「モーグルエアー」のペン先をつけてしまった商品なのです。
これは「ドクターグリップ」の安定感を求めて購入した人を満足させられなかったのも仕方のないことだと言えますね。
「ドクターグリップはもう完成されていた」ということなのかしれませんね。
そもそも商品名が少しズルい。
このシャープペンはハッキリ言えばグリップが付いた「モーグルエアー」なのですが、この商品名ではドクターグリップの改良版だと思い込んで多くの人が買ってしまいます。
…散々酷評してしまいましたが「モーグルエアー」が手になじむという方にはお勧めです。グリップの性能は確かですし、シャープペンの芯が残り一本になると教えてくれる「ラスイチサイン」も便利です。
第3位:テクトツゥーウェイ
【ゼブラ】テクトツゥーウェイが第3位!
重量:23.3g
曲線の多いデザインに反して重さがあり、安定感があります。
製図用シャープペンらしい低重心と長いガイドパイプが特徴です。
振れば芯が出る「フリシャー」機能搭載。
ペンの真ん中をひねることでこの「フリシャー」機能のON、OFFを切り替えることができます。
振ると芯がでる機能が必要ないという方には大変うれしい機能です。
振れば芯が出る機能のついているシャープペンシルは筆箱の中で勝手に芯が出てきてしまうことがよくあります。
そして筆箱の中身が知らぬ間にシャープペンの芯だらけになっているのです…。
フリシャー機能用のパイプがペンの下部で固定されるのでペンの重心がより低重心になるという効果もあります。
クリップはかなり小さめになっています。
使っていて、手にあたってしまうということはないと思います。
クリップがひらきにくく作られていて、はさむ力も大変、強くなっています。
持つ部分に3つのゴムリングがついていて滑りを防止しています。
ノックは非常に軽くてスムーズ、力はほとんど必要ありません。ノック音が非常に小さく、ほとんど聞こえません。
第2位:プロユース171
【プラチナ】プロユース171が第2位!
重量:23.8g
プロが使うでプロユース。
洗練されたデザインと数々の機能がウリの本格派製図用シャープペン。
全体的にメタリックなデザイン。ツヤツヤ系の塗装です。
クリップは薄い簡素なものです。
ひらくのは簡単ですが、はさむ力も弱め。
一般的なシャープペンより少し長めのクリップです。
この少し長いクリップが使うときに手にあたる、と評判があまりよろしくありません…。
ノックは重めで手ごたえもあります。ノックの音もそれなりといったところです。
重心は当然の低重心。
低重心に加えてこの重さ、安定感は間違いなくトップクラス。
グリップはメタルローレットグリップ…なのですが、これまで紹介したシャープペンに比べてプロユース171のグリップは明らかにサラサラした手触りになっています。
手が滑るシャープペンが苦手な方には厳しいかもしれません。
重量が相当あるので、筆圧が他のシャープペンより必要ないのは事実ですが…。
プロユース171には大きく2つの機能がついています。
まず一つ目、芯折れの防止機能です。
強すぎる筆圧がかかるとシャープペンの芯が奥に引っ込んでいきます。
これで芯が折れるのを防ぐわけですね。
仕組みとしては第4位のドクターグリップエースに近いでしょう。
特筆すべきなのはこの機能がON、OFFを切り替えられることです!
先のモーグルエアーの件のように、この手の機能は筆記感に大きな影響を与えるので、人によって好みが分かれます。
筆圧がそこまで強くない人にとってはあっても邪魔な機能になってしまいますからね。
グリップを回して自分好みに切り替えていきましょう。
二つ目はガイドパイプの長さ調節機能です。
このシャープペンはガイドパイプの長さを0.0~4.4mmまで自由に調整することができます。
いままで数々のシャープペンを見てきましたが、この機能を初めて知ったときは驚愕しましたね。衝動買いしてしまったことを思い出します。
ペン先をクルクルと回すことでガイドパイプの長さも自分好みに!
プロユース171で自分好みのシャープペンシルを作ってしまいましょう!
クリップやメタルグリップなど惜しい点もありますが、それを補えるほどの自由度があるシャープペンです。
第1位:オートマック
【パイロット】オートマックが第1位!
重量:26.2g
キングオブヘビーシャープペンは【パイロット】オートマックでした。
2位のプロユース171に2.4gと大きく差をつけています。
一般的なシャープペンの約2倍の重さを誇っています。
お値段も今回紹介した10本の中で一番高く、定価3000円です。
第8位のノノックと同じように自動芯送り機能がついているので、ノック一回で芯一本分書けます。
「セミオートマチック」と銘打っています。
商品名の「オート」マックもこの機能にちなんでいます。
ノノックが誕生するまで、自動芯送り機能はこのオートマックのような、高級シャープペンシルに搭載されているのが一般的だったのです。
一見するとシンプルな見た目で、そこまで軸が太いわけではないのになぜこんなにも重たくなっているのでしょうか。
軸は黄銅・梨地クロム仕上げとなっています。
黄銅はみなさんご存じ五円玉の原材料。
真鍮(しんちゅう)と呼ばれることもありますね。
真鍮は高級筆記用具の定番材料で、ずっしりとした高級感を持たせるためによく使用されています。
サクラのクラフトラボなんかは有名ですね。
ではすこーしだけ中身を拝見…。ふむふむなるほど!
中身はシンプルですが、シャープペンのリフィルはガッツリ金属に覆われて重量の増加が行われています。
恐らくこれも真鍮製パーツだと思われます…多分。
明らかに重量感を出そうとして作られていることがわかります。
確かに重いほうが持った時の満足感は高めですよね。
メタルグリップは意外と重くありません。
重量の理由もわかったところで商品を見ていきましょう。
オートマックも珍しくダブルノック式を採用しています。
破損を防止するバブルノック機能は高級シャープペンには大変ありがたいですね。
グラフギア1000のダブルノックとはまた違い、深く押し込むとペン先が出現。
もう一度深く押し込むとペン先が収納されます。
浅く押すと芯が出てきます。
そしてこの時の音がとても静かです。
カシュッという小さな音が聞こえるだけです。
ノックに引っ掛かりもなく、非常に軽いので力もいりません。
メタルグリップには平目ローレット加工がされていて、持つ部分には横方向に10本のラインが入っています。
ドライバーの持ち手のような加工です。
それなりのグリップ力があります。
ペン先などのアルミパーツもつや消し塗装がされていています。
車のホイールに似た質感です。
確かに安定性は非常に高いシャープペンですが、やっぱり重たいのは事実なので長時間筆記すると疲れてしまうかもしれません。
現在は廃番となっていますが、この魂はパイロットの最新作「S30」に受け継がれているそうです。
以上、重いシャープペンシルトップ10でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
軽くて取り回しやすいシャープペンもいいですが、たまには重厚感のある重たいシャープペンで筆記を楽しんでみるのもいいかもしれません。
このデータが何かの参考になれば幸いです。
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