シャープペン紹介

【網羅】シャープペングリップの種類をまとめてみる【文房具】

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日々シャープペンの検証を行う中で、

グリップってどんなものがあるんだろう?

…と疑問に思ったので、まとめてみることにしてみました。

意外と奥が深いシャープペンのグリップの世界…。

グリップにはどんな材料が使われているのか、具体的にどの商品に使われているのか。

その一部をご紹介します。

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エラストマー

使用例:多数

ゴムグリップなどの弾力性があって伸び縮みする素材はすべてこの中に含まれます!

大体のグリップはこの中に含まれます。
各商品によって弾力、滑りにくさも全く違います。

動画でまとめて紹介しています!

非常に奥が深い材料であると言えるでしょう。

いつか詳しく検証したいと考えています。

ちなみにエラストマーは伸縮を意味するエラスリック(elastic)とポリマー(polymer)を合わせた造語です。

ABS樹脂

使用例:プレスマン

ABS樹脂は耐衝撃性に優れ、加工性もよい万能プラスチックです

ツルツルテカテカ系のプラスチックなので凹凸がつけられたりして軸に使われています。

ABSはそれぞれ【A】アクリロニトリル、【B】ブタジエン、【S】スチレンの頭文字です。

今も手にしているかもしれないスマートフォンのケース、マウスやテレビ・冷蔵庫などの家電、プラモデルなど多岐にわたって使われています。

木材

使用例:S30、レグノ、ピュアモルトシリーズ

高級感・安心感に定評がある木軸ですが、詳しい材料はカバ材、シダー材、メイプル材、オーク材など多岐にわたります!

木材に樹脂を浸み込ませているため、どこかツルっとした感触になるような気がします。使い込むほどツヤが出てくるので愛着も湧きます。

木材は大きく分けると広葉樹と針葉樹の2種に分けられるようです。

シダー材は針葉樹。カバ材、メイプル材、オーク材は広葉樹です。

コストの高さは広葉樹>針葉樹です。

アクリル

使用例:モノグラフ

透明感が素敵!

手触りとしてはツルツルのテカテカです。
水分などで滑りやすくなってしまうのが欠点です。

商品によっては溝をつけたりすることで握りやすさを確保しています。

合成樹脂の中でもとても高い透明性を持つことが知られています。
種類によってはガラス以上に透明なんだとか。

水族館の水槽もアクリルが使われることがあるそうです。

ステンレス

使用例:シュタイン

シルバーの輝きが続く!

そのまま軸に使うとツルツルな手触りになるので、凹凸がつけられたり、穴が開けられたりして滑りにくさを確保した商品もあります。

数ある金属の中でも錆びたりしにくい特性があります。
その特性のおかげで様々なところで使われています。

金属加工業者にはSUS(サス)材と呼ばれ、親しまれています。

種類によって磁石に付くものと付かないものがあります。

アルミ

使用例:クルトガハイグレードオートマックオートシャープノノック

驚きの軽さと耐腐食性を誇る金属材料です

手触りは他の金属材料以上にツルツルです。加工がしやすいことから凹凸をつけて滑りにくさを確保している商品もあります。

金属感と軽さを両立することのでき、プラスチック製のペンに負けるとも劣らない重量と金属の高級感が同時に出せます。

軽さを利用して鉄道などの運送用機械に用いられています。一円玉の材料に使われていることも有名です。

生産するのに多くの電力が必要になってしまうのでコストは他の金属材料に比べコストが高い部類になります。

真鍮

使用例:ボールサイン、オレンズメタルグリップオレンズネロ

ペンに重量感を出すならコレ。しんちゅう、または黄銅とも呼ばれます。

手触りは他の金属と同じですがこの材料が使われているペンはとにかく重たい。この重さがペンの高級感を演出することに一役買っています。

ペンを持っていて、「このペン、重たいなぁ」と思ったのなら大体この材料が使われていると思ってもいいかもしれません。

重いと高級感を感じてしまうのはなぜなのでしょうね…。

五円玉の材料に使われています。他には仏具、金管楽器にも使われています。
紀元前(約2000年前)から使われていた、という話もあるくらい人類とかかわりが深い金属です。

亜鉛合金

使用例:鉛筆シャープTypeMX

古くから使われている合金の一種で重量があります

そのいかにも合金です!という見た目はコクヨの鉛筆シャープTypeMXのコンセプトにも非常にマッチしています。

主な使用用途としてはドアのレバーや超合金と銘打ったおもちゃに使われています。
こんな感じのものですね。

耐食性に少し問題があるようで、経年劣化しやすいそうです。

最後までお読みいただきありがとうございました。筆記具は普段から使っているものですが、そこに使われている材料・部品について考えてみるのもまたよいですね。